![]() |
![]() |
店内のコミックや同人誌を、その場で電子書籍に「自炊」できるという、自炊機材のレンタルスペース「自炊の森」が27日(火)にプレオープンした。場所はGENO OUTLET(ブロックD1-[f6])の上階、以前BLESSがあったロックビル2F(ブロックD1-[f6])だ。
同店のシステムは、自炊機材の貸し出しに加え、裁断済みの書籍もその場で提供、「1冊いくら」の料金体系で電子書籍化できるという、これまでにないもの。
手持ちの書籍などを自分でデジタル化する「自炊」が知られるようになってきた昨今だが、「自分の持っていない書籍をデジタル化できる」というサービスが店頭で行われたのはこれが初めてだ。
[12/29 6:45追記]
なお、ショップの開店告知を受けて、ネットは騒然状態。情報流通の早いTwitterでは、こうしたサービスに対する懸念の声が非常に多く挙がっている。
具体的には、モラルに対する問題や、作者に対する対価がない点、さらには文化の衰退につながるという指摘など。著名・無名に関わらず、多くのクリエイターを巻き込んだ動きになりつつある(詳細)。
●イメージはマンガ喫茶のコピー機?
ショップ側は「問題ないシステムと判断」
![]() 店内の様子 |
![]() |
![]() 店内の様子 |
![]() 店内の様子 |
このショップの基本システムは、「店内の棚からスキャンしたい書籍を選び、店内の機材を借用、利用者の手でスキャンする」というもの。つまり、「自分が持っていない書籍を店内でスキャンできる」という仕組みを謳っている。
こうしたことから、どうしても気になってしまうのが、この仕組みの合法性だが、同店では「知的財産権に詳しい弁護士と相談し、問題ない仕組みと判断した」と説明。イメージとしては「マンガ喫茶においてあるコピー機」に近いという。
具体的な同店の説明によると、「まず、著作権法上、私的複製をするために、オリジナルの本を自分で買う必要はなく、たとえば書籍を友人から借りて複製す る行為も法的には問題ない」「店内で本を来店者にアクセスさせる行為は、あくまで閲覧行為であって、著作権法上の貸与権条項には抵触しない」「私的複製の 範囲を制限する、“公衆の自動複製装置”に関する規定も文書または図画については対象外とされている」とのこと。「閲覧行為」に関しては、マンガ喫茶の業 態に関するものとして、文化庁からコメントも出ているのだという。
法律の解釈がこれ以外にある可能性もあるが、少なくとも「同店が、法の範囲内でできることを調査、“大丈夫”と判断したシステム」ということになる。なお、作者/出版社側への利益還元などについては、特にアナウンスされていない。
これら法解釈については同店の公式Twitterでも告知中だ。
●市販の人気漫画や同人誌などを店内に陳列、裁断済み
料金は定価の1/4ほど?
![]() 裁断済みの書籍。輪ゴムでとめられている。 |
![]() 自炊ブース |
![]() 裁断済みの書籍 |
![]() 業務用スキャナ |
![]() 裁断済みの書籍 |
![]() 開店告知 |
店内の棚に用意されているのは、「ONE PIECE」をはじめとする市販の人気コミックや各種同人誌。
コミックに関しては少年/青年/大人向けコミックが中心で、同人誌に関しては18禁のものがメイン。これらは既に裁断されており、同店の業務用高速ス キャナ(Panasonic KV-S5505Cなど)を利用することで、市販のコミック1冊を約1分程度と非常に高速にスキャン可能。こうした「自炊ブース」は計6組用意されてい る。
なお、スキャンに関しては「あくまでも“私的複製”なので、利用者が自分で行う必要がある」(同店)とのこと。こうしてデジタル化したデータはメモリーカード、あるいはDockコネクタ経由でiPhoneなどに転送、持ち帰ることになる。
料金は、28日(火)現在告知されていないが、「1冊あたり定価の1/4程度で、セット割引も実施予定」という。また、持ち込み書籍のスキャンおよび裁断は「本オープン後にサービスを開始する」とのこと。
本オープンの予定日は来年1月21日(金)。それまではプレオープンが続きい、年末年始は12月29日〜1月2日に営業、その後21日までは土日のみの営業になる予定。
なお、店内の書籍ラインナップは随時強化していく予定。既にライトノベルなどが準備中という。
●サービスに対する懸念の声が多数
モラルや文化の衰退を危惧する声など(12/29 6:45更新)
なお、ショップのサービス内容の告知をうけて、29日(水)の朝現在、ネット上は騒然状態。特に情報流通の早いTwitterでは、こうしたサービスに対する懸念の声が非常に多く上がっている。
具体的な内容は、こうしたサービスそのもののモラルを問う声や、作者に対する対価がない点、さらにこうした事が一般化することで、創作意欲が失われ、文化の衰退を危惧する声など。また、法律問題に関しても「違法ではないか?」と指摘する声もある。
これに関しては、著名・無名に関わらず、非常に多くのクリエイターも同様の懸念を示しており、既にまとめページも作成されている。
また、対応策として、著作権法の早期改正を求める声がある一方、逆に私的複製の制限強化によって(「自分の所有する書籍をデジタル化する」という意味の)本来の「自炊」に制限が生まれる、ということに対する懸念の声も聞かれる、といった状況だ。
□自炊の森(Webサイト準備中)
http://www.jisuinomori.com/
□Twitterアカウント
http://twitter.com/jisuinomori



































